悪夢・剣塚
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父と呼べ
クロガネ:ほらほら、好きな物を選べ!
神雕:そのガラクタをか?もっと価値のある物を買ってきたらどうだ?
クロガネ:おい、神雕!
その言い方はないだろ、俺が心こめて選んだんだからよ!お前も一つどうだ?
神雕:蛇の肝はないし……貰ってどうしろと?
緑:貰っていいのか?丐幇は遠慮なく頂くぜ!
クロガネ:問題ない、好きなものを選べ!
緑:今日から、お前は俺の命を分け合う兄弟だ!
無剣:感謝します。
金鈴:あ……ありがとう……
倚天と屠龍が贈り物を貰おうとした時、クロガネは彼らを止め、真剣な顔で二人を見つめた。
クロガネ:お前ら、いくらなんでも俺のことは父上と呼ぶべきだろう?
屠龍:おい、オヤジ、なんでオレらがお前のことを父上と呼ばなきゃいけないんだよ?
倚天:ダメだダメだ!
クロガネ:それは違うんじゃないか。
お前らは俺の息子なのに、どうして父上と呼ばないのだ?
まだ躾が必要みたいだな!
クロガネは不当な扱いでもされたように言った。しかし、彼のその剣を抜く姿は速く美しく、剣圧を纏っているようで、人は一歩下がらざるをえない。抜剣した彼を見るや、クロガネは興奮し、屠龍の瞳には熱が灯った。
倚天:この倚天の切れ味、味わうがいい!
屠龍:なにをしてる、喧嘩でも売ってるのか。
クロガネ:暇なんだったら遊んであげるぞ
三人は直ちに手合わせを始めた。
強い剣気が巨大な渦を巻き起こし、剣塚の剣に激しい共鳴を感じさせた。
剣塚全体が燃え上がるように、強い戦意を放っている!
無剣:もうやめて!
緑:危ない!
三人を止めようとしたが、すぐさま戦場に巻き込まれてしまった……
刀剣秘話
金鈴:うーん……掃除なんて、どうでもいい。
無剣:落ち着いた?
早くこの散乱した屋台を片付けよう!
屠龍:うん……
倚天:うん。
クロガネ:オレは賛成だよ
緑:クロガネさん、賛成するだけじゃなくて、手伝ってください!
無剣の強い要求で、親子三人は散乱した剣塚を整頓し始めた。
無剣は倚天が一つの帯をしまっているのをうっかり見てしまった。それは彼が持っている帯と同じ物だ。一方、屠龍も同じことをしていた。
緑:彼らが普段持ち歩いている帯はクロガネさんから貰ったもの?
クロガネ:ははは、そうさ!
緑:じゃあ彼らの秘密はたくさん知っているでしょう?
クロガネ:あなたはどう思いますか?
緑:教えてくれませんか?
クロガネ:いいぞ、教えてやろう!
クロガネは突然話し始める態勢に入った。なにやら面白い話でもあるようだ。けれどまだ開口しないうちに、奇天と屠龍が恐ろしい勢いでこちらに向かってきた。
倚天:斬る!
屠龍:だまれ!
無剣:二人とも落ち着いて!
しかしその二人はやめることなく、まっすぐ突っ込んできた。
【戦闘中(サポートはクロガネを選択)】
クロガネ:倚天と屠龍の帯は極西の地の店で買い取ったものだ。一つは陰で、氷月と呼び、一つは陽で、炎陽と呼ぶ。
金鈴:見た目はとても精巧である。
クロガネ:屠龍は無骨に見えるが、読書が大好きだ。
昔はよく倚天と俺を避けて……
屠龍:おだまりなさい!
クロガネ:倚天は無口だけど、一人の時にはよく手にしている鋭い剣に向かって独り言を言う。
倚天:……
クロガネ:屠龍は私と勝負しだしてから、もう1483連敗だ。
屠龍:今度こそオレの勝ちだ!
クロガネ:倚天は一度オレを誘って山麓で剣術を練習しようとしたことがあったが、結局彼は山で寝ていた。
倚天:昔の話だ、もうよしてくれ。
父と子と
金鈴:は――……
神雕:いいじゃないか?
どうせ片付けきれないのなら、大騒ぎしようぜ!
無剣:神雕、お前っ!
神雕:クロガネ、俺たちがまだまだ現役だってことを思い知らせてやろMうじゃないか!
神雕:無剣はまだ来ないのか?それなら先に失礼するぜ!
緑:俺たちも?
躊躇しているうちに、神雕の翼で巻き起こされた激しい嵐に巻き込まれてしまった。どうやら全員を始末しないといけないみたいだ。
じゃないと剣塚はこいつらに破壊されちゃう……
【戦闘終了後】
激戦の末、全員がクタクタになった。
クロガネ:はっはっは、まさか成長がこんなに早いとは。
神雕:そうだな、思う存分戦うのは久しぶりだ!
倚天:……
屠龍:……
私は思わず考えた。もしかすると、これが彼ら親子なりの交流方法だったのかも?そう考えてる間に、クロガネと神雕は剣塚から発とうとしていた。
クロガネ:まだやることがたくさんあるから、俺たちはもう行くぞ!
神雕:そうだ、行かなきゃな。また会おう、無剣。
クロガネ:俺は歓迎されてないみたいだな。ちょっと悲しいー
クロガネ:でも、今日は、楽しかった!
倚天:……
屠龍:……
クロガネ:はいはい、俺も行くよ。
神雕:遅いぞ!こい、乗せてやる。
屠龍:行くなら早く行け、うるせぇ!
倚天:感謝いたす。
クロガネは振り向かず、ただ腕を高く上げ、背中を向けて私たちに手を振った。
無剣:また来年!
私は立ち去る二人に大声で叫んでいたが、神雕の姿がだんだん小さく高くなっていった。突然、頭の上から声が聞こえてきた。
神雕:心配するな、強引に彼を連れて来るから。こんなに面白いことを見逃すもんか!
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