氷魄 仲合、同盟会話
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仲合会話
落魄の身
氷魄:十一、十二、十三、ん…十四…十五…
無剣:よせ!他の命で遊んで楽しむな!
どんな小さな生き物でも生きる権利はある!
氷魄:ほう?ボクにちょっかいを出すなんていい度胸だな。
氷魄:やつらは虫けらよりも劣る存在だ。
ボクを楽しませてくれれば、何百匹、何千匹殺しても平気だ。
目の前の人は心というものがまるでない。
彼にとって命は塵のような存在でしかない。
氷魄:気に食わないか?フン?お前らのような虫けらに何ができる?
無剣:そこまで
無剣:これでも彼らには彼らなりの生き方がある。
その生死を決める権利は誰にもない。
魚をつつこうとする氷魄の手を掴もうとすると
氷魄は速やかに身を起こした。私はバランスを崩し、池に落ちた。
落ちた瞬間、
氷魄が差し伸べてくれた手をすぐに取り戻した。
氷魄:フフ、ちょっかいを出すなと言っただろう。
ひどい目に遭ったな。
氷魄は腕を組んで得意げにあごを上げた。
私は黙々と立ち上がった。
水で濡れた服は体にくっつき、体型が露わになった。
氷魄は私のことをじーっと見てた。
氷魄:へっ、どれほど楽しませてくれるかと思えば、その程度か!
無剣:あなたのそういうところも、まるで子供ね。
氷魄:フン?自分のことすら守れないやつは、弱者と呼ぶんだ。
氷魄:弱者って、虫と何か違うの?虫どもの気持ちなんてボクには分かりっこないね。
氷魄:ついでに言うけど、君の言ったことはボクには痛くも痒くもないよ。。
彼のことをひとにらみして、
池にある十数匹の死んだ金魚を服に包み、
池から出た。
氷魄:おい!逃げるのか?臆病者!
氷魄は背中を向けた私に叫んだ。
私は振り返ずに走って、その場を後にした。
毒に怖れ
もし来世があるなら、氷魄みたいなやつに二度と遭わないようにと祈った。
氷魄:フン、いい趣味してるな。こんなものでもわざわざ気にかけるか?
まさか同類として悲しんでいるのか?
金魚たちの葬式もまだ終わっていないのに、後ろから水魄の魅惑な声がした。
振り向くと、背中を木に委ねて、楽しそうにこちらを見つめる氷魄がいた。いつからそこにいたのかも分からない。
無剣:なぜ命をそんなに軽視する?あなたが人に散々傷つけられて死んだら、あなたはどう思うの?
氷魄:フ、この世は弱肉強食の世界だ。
力が足りずに人に負けたら、
何をされても文句はないよ。
私は少しずつ後ろに下がっていくが、そいつは少しずつ迫ってくる、私の背中が木に当たり逃げ道がなくなるまで。
氷魄:けど…
氷魄の唇が私の耳の近づき、はらはらした。
氷魄:もしある日、相手の力でボクを驚かせられるかどうかを試す時が来たら楽しみだ。
無剣:自分がこんなにも残忍だとは。
氷魄:フ、それで残忍?
ボクのすることはもっと何倍も残忍だ。
氷魄:それにお前に何ができる?
氷魄:虫けら~
氷魄は私の耳元で優しくささやいた。だが、それは痴話ではなく、残忍な言葉だ。
氷魄:…もしここでお前がボクの毒針で死んだら、
お前はボク一人のものになるだろう。
暖かく柔らかなささやきだが、言葉がこんなに狂おしい。
無剣:お、お前はなんて悪人なんだ…
氷魄:フ、世は毒を嫌がるが、
人の心が悪いくせに、全部毒に責任をなすりつける。
耳元から伝わってきた言葉は柔らかい吐息のようだ。
私は振り向いてその人を動揺させて逃げようと思った。
突然氷魄の全身が引き締まり、瞳が少し小さくなった。
氷魄:触るな、死にたくないならな!
彼の手が私の首へ近づいて、無意識に隣によけた。
氷魄:くそ!
氷魄の罵りに伴い、首に痛みを感じた。
そこへ水腕の暖かい唇が当たった。
この人の唇は他の人間と同じ温度を持っているんだ。
私の目がおかしくなった、その瞬間に頭に浮かんだのはこの変わった思いだなんて。
その後無限の暗闇が私を包んだ。
悠々たる心
仲間に救われて短い間に私は回復したが、氷魄はまだ昏睡状態だ。
体内の毒がまだ完全に浄化されていないらしい。
彼が体内にある蛇と銀の針の毒を吸ってくれていなければ、今昏睡しているのは自分だ。
私は窓を開け、自分で採った花を瓶の中に挿し、氷魄の横に置いた。
太陽が氷魄の顔に当たって光が反射した。
氷魄の元へ近づき、湿った布で軽く水魄の顔を拭いた。
寝顔は結構かわいいじゃないか。
湿った布で軽く水魄の眉、目、頬を拭いて、またその唇を濡らした。
あの日の想い出が蘇った。
無剣:お前は本当に見た目通り、残忍で悪事だけを尽くす人なのだろうか?
無剣:もし本当なら、なぜ私を助けた?
無剣:…その前に私を殺すと言っていたくせに。
私は耐えられず指で氷魄の繊細できれいな頬をなぞる。
その時、瞼の下の目が少し動いたように見えた。
無剣:氷魄?
だが氷魄の名前を呼んだ時に動きが止まった。
私は氷魄の顔を軽く叩いて彼の名前を呼んだ。
無剣:氷魄…お前、聞こえるのか?
氷魄が目を閉じ、また緩く開けて私の目を見た。
この瞬間は世の全ての幸せにも代える事ができない。。
氷魄:ボクを殺す気か?太陽の光を遮って…
氷魄:それと…ボクの顔から手を退けろ、虫けら!
無剣:氷魄!よかった…ようやく目が覚めた!
目の前の氷魄が目覚めた。
いつもの憎い顔が今はとてもかわいく見えた。
私は思わずそいつを抱きしめた。
無剣:離せ!おお、お前、ぼくに触れるな!
氷魄:触るなって言っただろ!
無剣:知らん。私の言うことを聞きたくないなら、早く良くなることだな。。
あれ?顔が赤くなったか?ま、まさか照れてるからこんなことを言ったのか?
氷魄:君、ウザいよ!
氷魄:覚えとけよ、いつか、絶対……
誓い合い
習慣は本当に不思議なもので慣れてしまうとなかなか変えられない。
だが氷魄は私の存在を不快に思ってるらしく、ひどいことを言う。
無剣:氷魄は…私のこと嫌いか?
今日はいつも通りに氷魄のところへ行かずに一人で森の池へ向かった。
手の中にある米粒を少しずつ池へ投げると金魚が集まってきた。
手を水の中に入れたら米粒を食べた金魚は私の指先にキスした。
無剣:痒い。
無剣:こうやってのんびり過ごして戦いあった日々を考えないのはいいなあ。
氷魄:フン!虫けらは満足しやすいね。
振り返ると、そこに氷魄の姿があった。
氷魄は池へやって来て私の隣に座った。
無剣:氷魄、私のこと嫌いか?
氷魄は私の率直な質問に驚き、ボーッと俺を見た。
無剣:…なぜお前に触れてはいけない?
しばらくすると、彼は頭を下げて軽く笑った。
氷魄:フ、そういうことか…
氷魄は手を挙げて5本全ての指を広げて日を遮る。
光は林を抜け、氷魄の繊細で長い指を抜け、彼の顔に点々と光を当てている。
氷魄はゆっくり自分の手を翻し、独り言のようにこう言った。
氷魄:そこには猛毒が塗られているんだよ…
氷魄:ボクの毒は強烈で一瞬にして人を死なせるほどじゃないが、一般の毒の程度ではない。
氷魄:ボク自身も毒にやられたら毎回運良く生き残れるわけではない。
氷魄:この世の命といい、金といい、名利、地位すら、ボクにとっては何の意味のないもの。
氷魄:だがこんなボクでも大事にしたいものはある。
氷魄:大事にしたいからこそ、触れることが怖い。自分の手で触れたらそれを壊してしまうんじゃないのかと思って。
無剣:たったそれだけの理由か?
氷魄:ならなんだと思ってる?虫けらがボクの手を汚すからだと思っているのか?
無剣:だが私は氷魄の思っているようなやわな人じゃない…
私は服で手を包んで氷魄に向かって振った。
無剣:これなら問題ないか?
氷魄は答えずにただ自分の手を私の前に差し伸べた。
私は袖を通し、手を氷魄の手の上に置いた。氷魄は力強く私の手を握り締めた。
同盟会話
◯◯の氷魄:古墓に帰れと?
◯◯の氷魄:諦めろ。ぼくが古墓に帰るとしたら、理由は一つだ。
◯◯の氷魄:お前は知らないほうがいい。
○○の氷魄:何か用?
○○の氷魄:用がないならさっさと去れ。
○○の氷魄:でないと、ぼくの銀針が容赦しない。
◯◯の氷魄:同門に手を出すのがなんだ?
◯◯の氷魄:情に流されやすいですね、拂塵師兄は。
◯◯の氷魄:けれどぼくは違う。
判詞
二句目 過去の真珠が土となって草花を生やしている
三句目 針糸を通しても鴛鴦の刺繍は叶わず
四句目 千切った錦は霧と雨のように哀愁さが漂ってくる
五句目 愛情に傷付けられても飴をなめるように熱心
六句目 まるで獲物を貪る魚がとうとう釣られるようだ
七句目 いつになったら故郷に帰れるか
八句目 顔を上げて銀河と月を眺めて問う
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コメント
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・古墓に帰れと?
諦めろ。ぼくが古墓に帰るとしたら、理由は一つだ。
お前は知らないほうがいい。0
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