流光 仲合、同盟会話
(1コメント)タグ一覧
>最終更新日時:
仲合物語
思いは誰に
だが流光は眉を顰め、機嫌が悪いみたいだ。
無剣:流光、どうした?
悩み事でもあるの?
流光:ん?
悩み事があるかどうかは貴方に関係ないだろう?
私は一時言葉を失った。
流光は否定したが、
明らかに落ち込んでいる。
無剣:まあいいか、言いたくないなら構わない。
さあ、手を出して。
流光:えっ?何するんだ?
彼が驚いている隙に、
私は彼の手を引っ張って、
あるものを彼の手に握らせた。
流光:ほう?フ、私の機嫌をとるってことか?
無剣:…胡麻飴をあげる。
甘いものを食べると、気分が変わるよ!
流光:フン、余計なことを!
口ではそう言っているが、
その飴を口の中に入れた。
私は微笑んで、振り返ってまた風景を眺めた。
流光:うん…あの…
無剣…
その時、背後から流光の躊躇った声が聞こえる。
私は笑って振り返った。
無剣:したいこと?
流光:何を笑っている?
お、俺はただ…ん…
流光:な、なんでもない!
胡麻飴…甘いな。
無剣:そう。
どうなの、気持ちが楽になった?
流光:チッ!いつ機嫌が悪いって言った?
私はただ…ただ見ている…
無剣:ん?ただ何を見ている?
まさか私を…見ている?
流光:風景をなだめているだけだ。だれもお前を見ているとは言ってない!
無剣:でも、さっき全然風景を見ている様子じゃなかったよ…
流光:フン、俺はただ機嫌が悪いだけだから!
貴方こそ、こっそり私について、
悩み事を聞きたいんだろう?
やっと悩み事があると認めたが、
、少し困っていたから
言って良いのかどうかわからなくなった。
流光:なぜ黙っている?
聞きたくないのか?
まあいい、俺も言いたくない。
無剣:聞きたい!聞きたいから、
早く教えて!
流光:チッ、そんなに気になるのか?
言いたいが、そんなに慌てているなら、あえて言わないでおこう!
無剣:いいから、いいから、言ったら気持ちも楽になるじゃない。
歩きながら話そう。
流光:はあ、いいだろう。
私たちは寒潭の水辺をのんびり散歩しながら、
流光はこの前の経歴を、少し私に話した。
でも、本当に少しだった。
度々の神隠し
私たちは古墓の外に立ち、密林に隠れたこの建物を観察していた。
流光:ここに結構俺の古い知り合いがいるんだ。
どうだ、普通じゃないだろう?
流光は自慢げに古墓の紹介をしてくれた。
流光:どうだ?
無剣、中に連れていってくださいってお願いしたら、
考えなくはないが。
無剣:うん…お願い。
私は流光のあとについて、音を立てずに薄暗い古墓石室に入った。
無剣:古墓はこんなに広いんだ!
しかも分かれ道がいっぱいだ。
流光:よそ見しない。
逸れたら俺のせいじゃないから!
無剣:うん…でも…
何だか…
さっきこの方向から来たんじゃない?
流光:どんくさいお前のことだ。俺は引っ張ってやらないと、とんでもないところで迷子になるのかもしれん。
流光は足を止めると、
薄暗い石室の中には、ぼんやりと前に分かれ道が三つあるのが見えた。
無剣:うん…
流光、本当に迷っていないの?
流光:迷っていない…
どの方向へ行くかを考えているだけだ。
こんなに暗いから、どんなすぐ正しい方向が分かるものか!
無剣:本当に入ったことがあるの?
確かに金鈴が言っていた…
ああああ!
前に突然白い影が現れた、暗い石室では特に目立つ。
音もなく私たちの方に飛んできた。
心臓がうるさいほど怯え、
思わる流光の手を引っ張ったが、彼も同時に手を引いた。
私は慌ててまた彼の手を引っ張った。
流光:ななな、何びびっている?
たたた、ただの人影でそんなにびびるのか?
無剣:わ…私…
流光:いい、いいだろう…
本当に怖いなら、特別にお前を守ってやろう。
無剣:あ…ありがとう…
手を貸して…
流光:…そんなに俺の手を繋ぎたいなら、特別に小指だけ握らせてやる。
無剣:うん……
私は軽く流光の小指を握った。
彼の小指はすごく震えているけど、だいぶ安心できた。
私たちは静かに立っていると、あの影がだんだん近づいてきて、
ますます近くなって、近くなって…
??:えっ、貴方たち、ここで何をしている?
どこかで聞いたことのある声。
私もようやく胸を撫で下ろした。
白い影もだんだんはっきりしてきた。
無剣:あっ、金鈴か!
流光:お前か?よかった…
流光は長いため息をついた。小指の震えも止まった。
金鈴は眉を顰めて私たち二人を見ている。
金鈴:流光、貴方は古墓に入ったことがないから、迷子になっても仕方がない。
僕についてきて。
流光:チッ、お前の案内はいらない!
金鈴は流光の言葉を聞かずに、まっすぐに石室の奥に進んだ。
流光はちょっと躊躇した、まだ繋いでる手を少し動かした。
流光:何だ?まだ行かないのか?
まだここで風景を見たいのか?
無剣:すぐ行く…
私たちは金鈴の後について、薄暗い石室の小道を進む。
繋いでいる小指は、ずっと離せなかった。
あれほどの嵐
魍魎の群れに遭遇した。
混戦の中、私はみんなと逸れた。
一人になった私は大きい木の下に隠れる。
夜が深くなり、とりあえずここで待機しようと思った途端、大雨が降りだした。
大きい気には枝と葉がたくさん生えてあるが、雨がパラパラと私の身に降りかかってくる。
無剣:どうしよう…雨の止む様子がちっともない。
ずぶ濡れになりながら帰るしかない…
濡れて帰るぞと心に決めたとき、
見覚えのある白い姿が私に向かって歩いてきた。
無剣:流光!
流光:はあ、無剣、
こんな所にいるなんて、本当に手がかかる!
流光はこう言って、肩にかかっていた上着を私に投げた。
私は受け取って肩に羽織った。
薄い体温を帯びた上着が私を安心させてくれたが、
雨が顔に落ちてもそんなに冷たいとは感じなくなった。
無剣:ありがとう、わざわざ私を迎えに来てくれて。
流光:何?誰がお前を迎えに来たって?
市場をうろうろして、さあ帰ろうとした時に、ちょうどお前を見かけただけだ。
無剣:へぇーー
激しい戦いの後にすぐ市場に行くの?
しかも上着まで持って?
流光:フン、お前に関係ない!
この上着はたまたま市場で見かけたから買った。
無剣:たまたま…上着を買ったんだ…
私は心の中でくすくす笑っている。
無剣:ハハ、流光は本当に素直じゃないね。
流光:黙れ!早く来い!
流光:一緒に帰りたくないなら、上着を返せ。
お前は雨を浴びながら帰れば?病気になっても俺が迎えに来てくれなかったからって言うなよ!
無剣:ん?やっぱり、私を迎えに来てくれたんじゃない。
流光:うるさい!
流光の顔はかすかに赤くなって、目は私の目線を避けるように、よそに向けた。
私は慌てて彼の傍らに行こうとした時、
うっかり足元が滑ってしまったが、地面に倒れるその瞬間に、
流光の腕を掴んでぎりぎり立っていられた。
無剣:あ…雨が地面でぬかるんでるから…
流光:だから滑ったって?しょうがない、今回だけは支えてやる。今回だけだからな。
無剣:あ、ありがとう、流光。
流光:チッ~
流光はそっぽを向いて私を見ないようにするが、口元にわずかに笑みを浮かべた。
私の手は彼の腕の下に触れていって、彼の小指を繋いだ。
彼は拒絶する様子がなかった。
これほどの思想
流光:えっ?無剣、これは…
無剣:これは蓮の花で地方の特産品なの、とっても綺麗でしょう?
聖火がさっき贈ってきてくれたの。
流光:何?聖火のやつめ…
流光:フン、世の中を知らないやつだな。
ただの花でこんなに喜ぶなんて。
無剣:これは普通の花じゃないよ、他のところにはないよ!
流光:チッ、花は花だ、珍しくない!
流光はそう言った後、ぷんぷん怒って走っていった。
無剣:ん?まさか…
数日後、流光は突然私を呼び止めた。
流光:無剣、待て!
無剣:流光?何か用?
流光は目を下に向けて、私の足元をじっと見つめて
右手を拳にして、躊躇しながら私の前に出した。
流光:これ…ちゃんと持て!
無剣:これは?
流光:うるさい!持てって言ってんだから持て!
彼は構わず私の手を引っ張って、手に握りしめられたものを私の手に渡した。
私は下を見ると、
小豆でできたブレスレットがあった、
そんなにきれいじゃないけれど、細かくてかわいい。
無剣:私にくれるの?ありがとう!
流光:先に言っておくが、お前のためにわざわざ買ったんじゃない。
ただ市場の人間がどうしてもっていうから、
俺も使えないし、お前にあげるしかなかったんだ。
無剣:うん、分かったよ。
でもありがとう…気に入った!
流光:フン、気に入ってもらえたらいい。
流光:でも…お前…うん…
小豆をあげるってどういう意味があるか知っているのか?
無剣:ん?どういう意味?
流光:ん?分からないの?
はあ、お前みたいな勉強しない人は分からなくてもおかしくないか…
無剣:教えてくれれば分かるんじゃないの!
流光:フン、いいっか、お前に教えたくない!
流光が行くのを見て、私は慌てて彼を引き止めた。
無剣:はいはい、もうからかわないわ。
無剣:実は分かってるんだ…
分かってるからもらった…
こんな詩あるじゃない?小豆、南国を生む…
流光:フン…そこまでアホじゃなかったか…
流光の声が徐々に小さくなってきたけど、私は非常によく聞こえている。
小指だけじゃない、今私たちは完全に手が絡んでいる。
流光の顔がますます赤くなっている。
私の顔もそうなっていると思う。
同盟会話
○○の流光:俺は古墓派の弟子じゃない。武功や心法を教えてくれたのは、古墓派の裏塵ものである拂塵だからだ。
○○の流光:ふん、古墓派などに入るつもりはない。
○○の流光:ずっと一人でやってきたんだ。誰かの弟子になるのはまっぴらだよ。
○○の流光:刀で剣法を修行するもの容易いことだ。
○○の流光:ただ、この俺銀刀にできぬことは無いと証明したいだけだ。
○○の流光:俺を見下せば後悔すると思い知らせてやる。
○○の流光:くそ!なぜまだ違うんだ!
○○の流光:ひたすら修行するだけじゃ精進はできないか……
○○の流光:なんでここにいる!?ふん、新しい技を練習していただけだ
判詞
二句目 朝散り落ちた花は果たして拾われるかな
三句目 好き嫌いは明確でも表に出さず
四句目 恩も仇も遅れずに返す
五句目 我流を成して偏りがすぎ
六句目 孤高のふりして性格が変貌
七句目 慕う心なかなか聞かれず
八句目 小豆に思いを託すしかない
コメント(1)
コメント
-
・俺は古墓派の弟子じゃない。武功や心法を教えてくれたのは、古墓派の裏塵ものである拂塵だからだ。
ふん、古墓派などに入るつもりはない。
ずっと一人でやってきたんだ。誰かの弟子になるのはまっぴらだよ。
・刀で剣法を修行するもの容易いことだ。
ただ、この俺銀刀にできぬことは無いと証明したいだけだ。
俺を見下せば後悔すると思い知らせてやる。
・くそ!なぜまだ違うんだ!
ひたすら修行するだけじゃ精進はできないか……
なんでここにいる!?ふん、新しい技を練習していただけだ。0
削除すると元に戻すことは出来ません。
よろしいですか?
今後表示しない