破虜屠龍 仲合、同盟会話
タグ一覧
>最終更新日時:
仲合物語
最初の出会い
賑やかな市場の中で、とある人だかりを覗くと、絶えず言い争うような声が耳へと聞こえてきた。
顔髭の男:小僧!調子に乗るなよ!
少年:へへえ、おっさん、もう10手先まで読めたぞ、今夜はおっさんのおごりに決まったな!
声の主を探していくと、一人の少年が石の椅子に座って得意気な顔をしていた。
彼の前にある碁盤の局面は間もなく終局になる。彼の向かいに座っている年上の男は頭を掻いて長く考えた後、碁石を置いた。
顔髭の男:これでどうだ!
局面が変化し、下風にいた黒番が逆転の兆候を示した。
少年:ほぉー!いい手だな!
少年は相手を褒めながら、頭を回転させているようだ。数分後、白番が落ち、局面はまた逆転した。
白番と黒番が基盤に落ち、観客もどんどん増えていた。
よく見ると、白番の少年の布石はまるで兵法のようだ。碁盤は戦場となり、碁石は一人一人の兵士となる。少年はまるで後方で指揮を執っている将軍のようだ。
それから10手の後、勝敗が決まった。
少年:どうだ?おっさん、酒代を用意してきてくれよな。
顔髭の男:ははっ、まだ若いが随分と酒好きのようだな。
よし行こう、今夜はめいっぱい飲もうぜ!
少年は満足した顔で男と一緒にその場を離れた。
囲碁を見ていた人たちも去り、皆歩きながらさきほどの局面について議論している。
前方すぐに居酒屋があった。
足をまだ踏み入れる前から、聞きなれた声が届いてきた。
少年:いい酒だ!
少年:おーい!酒をもう一甕もってきてくれ!
あの少年の様子を見るに、既に少し酔いが回っているようだ。町口から居酒屋まで百歩ぐらいの距離しかないが、この間に少年はお酒を一甕飲んでしまった。
少年:いやーいいね!いい酒があればこの屠龍は百人力だ!
日が暮れ、星が輝いている。
静かな夜であったが、微かに異音が聞こえた。 眠りかけた私は起きてしまい、その音を聞いていた。
鄭 どうやら誰か二人が屋根の上に登っているようで、足音から判断すると一人はふらついているようだ。
無剣:?!
破虜屠龍:あーー!
一人の足音が無くなると同時に、窓側にいた私は急いで外に出た。次の瞬間、
一人の少年が上から落ちてきた。
破虜屠龍:い、痛ってぇー
破虜屠龍:あ、これは――お、お邪魔しました――!
仲間
無剣:だから、居酒屋を離れてから、その怪しい人物を追ってきたということね?
破虜屠龍:そうだ。
最近の襄陽では変な出来事が多くてな、俺はずっと調査してたんだ。
ようやく手掛かりを見つけたと思ったのに、結局……
破虜屠龍:もし酒を飲んでいなかったら……
無剣:それだと、その人と会うこともなかったでしょうね。
破虜屠龍:そ、それもそうだな……
破虜屠龍:助けてくれてありがとう。名前を聞いてもいいか?
無剣:無剣よ。
破虜屠龍:無剣、そういえばお前も見たことない顔だな、最近入城したのか?
無剣:正に。
破虜屠龍:ははっそうか、俺はここの出身だ、手伝えることがあったら教えてくれ。
無剣:ありがとう。
でも私はただ、亡くなった家族の遺物を探しに来ただけなの。
破虜屠龍:ほお?そのお方も襄陽の人なのか?
無剣:………うん。
破虜屠龍:もし有名人だったら、この屠龍でも知ってるかもな!
無剣:(……)
無剣:彼は…ただの無名の剣士。
破虜屠龍:剣士?
奇遇だね、俺も家族が二人いてさ、そいつらも剣士なんだ。そのご家族の方とどちらが強いかな!
私は微笑んで何も言わなかった。屠龍は気にせず一人で話し続けた。
破虜屠龍:うちの弟は性格が難しくてな、他の人はともかく、 兄である俺でさえ手を焼いてるんだ。
破虜屠龍:それでもみんなは、あいつの方が大人しくて、俺より立派だと思っている、俺は全然納得いかないけどな!
破虜屠龍:あっははは、つい独りでこんなに喋っちまった、うるさかったらごめんよ、はははっ!
無剣:襄陽に来たばっかりだから、いろいろ教えてくれて助かるわ。ありがとう。
破虜屠龍:お前さえよければ、一晩中でも話してやるぜ。
無剣:それもいいわね。そういえば、今日町であなたが囲碁をしている所を見たわ、とても素晴らしかった
屠龍は囲碁が好きなの?
破虜屠龍:それは話せば長くなるな。
昔から町で囲碁を見物しててね、見てるうちに覚えたんだ。
破虜屠龍:その後は、酒が飲みたくて囲碁で酒代を稼ぐために囲碁勝負に誘ってたんだけど、みんなも相手してくれてな。
そこからどんどん嵌っていったよ。
破虜屠龍:へへへ、それでみんな俺の賢さを褒めてくれたんだ!
前はみんな倚天のことばっかりだったが、これで俺も示しがついたってもんだ!
無剣:(なんという天賦の才……)
無剣:(まさか……)
無剣:いい悟性を持っているわね。
破虜屠龍:お前と会ったのも何かの縁、今日から俺たちは仲間だ、日を改めて一緒に飲もう!
無剣:……仲間?
破虜屠龍:そうだ、一緒に飲んだり喋ったりする仲間だ!
屠龍の豪快な笑顔につられて、私も笑った。
(家族でも、兄弟でもない……仲間)
無剣: ええ……今日から屠龍は私の仲間ね。
秘宝の噂
前のように酒を飲んではおらず、目の前にいる屠龍は眉にしわを寄せている。
盃はもう空だが、満たすつもりはないらしい。
私は彼の傍に座って、何も言わずにいた。
破虜屠龍:襄陽城内の事件についてだが、最近の調査によって一定の成果があった……
無剣:ほぉ?
破虜屠龍:でも、一番肝心な部分に全然心当たりがない。
破虜屠龍:こいつらは「秘宝」のために襄陽城へ入ってきた。
破虜屠龍:でもその「秘宝」とは……いったいなんだ?
無剣:……
破虜屠龍:なぜ……それが襄陽にあると確信し、ここへ探しに来ているのだろうか。
私は一瞬考えがとまり、どう答えるべきかわからなかった。
破虜屠龍:無剣、お前は襄陽に家族がいると言っていたな、彼から秘宝について何か聞いていなかったか?
▶彼は何も言ってなかった。
無剣:……聞いたことないわ。
破虜屠龍:なるほど。
でも襄陽城にこういう噂が立ったのは初めてだ。やつらは一体どこからそんな噂を知ったんだ?
無剣:たぶん…ただの噂なんじゃないかな。
破虜屠龍:だったらいいが……俺はその噂がいつか襄陽の平和を脅かず災いにならないか心配しているんだ。
破虜屠龍:とにかく、襄陽の安全が第一だからな。
破虜屠龍:明日から俺は襄陽を徹底的に調べる。騒ぎの根源を見つけ闘し、事態の悪化を阻止するためにな。
破虜屠龍:協力してくれないか?
無剣:ええ、喜んで。
破虜屠龍:流石はこの屠龍の仲間、感謝する!
無剣:……聞いたことないわ。
破虜屠龍:なるほど。
でも襄陽城にこういう噂が立ったのは初めてだ。やつらは一体どこからそんな噂を知ったんだ?
無剣:たぶん…ただの噂なんじゃないかな。
破虜屠龍:だったらいいが……俺はその噂がいつか襄陽の平和を脅かず災いにならないか心配しているんだ。
破虜屠龍:とにかく、襄陽の安全が第一だからな。
破虜屠龍:明日から俺は襄陽を徹底的に調べる。騒ぎの根源を見つけ闘し、事態の悪化を阻止するためにな。
破虜屠龍:協力してくれないか?
無剣:ええ、喜んで。
破虜屠龍:流石はこの屠龍の仲間、感謝する!
▶それは私の探しているものかもしれません。
無剣:それは私の探しているものかもしれません。
破虜屠龍:そうか……
こうなった以上、お前も気を付けろよ。
この件に関することは他言無用。
私は屠龍の返事を聞いて頷いた。
破虜屠龍:とにかく、襄陽の安全が第一だからな。
破虜屠龍:明日から俺は襄陽を徹底的に調べる。騒ぎの根源を見つけ闘し、事態の悪化を阻止するためにな。
破虜屠龍:協力してくれないか?
無剣:ええ、喜んで。
破虜屠龍:流石はこの屠龍の仲間、感謝する!
無剣:それは私の探しているものかもしれません。
破虜屠龍:そうか……
こうなった以上、お前も気を付けろよ。
この件に関することは他言無用。
私は屠龍の返事を聞いて頷いた。
破虜屠龍:とにかく、襄陽の安全が第一だからな。
破虜屠龍:明日から俺は襄陽を徹底的に調べる。騒ぎの根源を見つけ闘し、事態の悪化を阻止するためにな。
破虜屠龍:協力してくれないか?
無剣:ええ、喜んで。
破虜屠龍:流石はこの屠龍の仲間、感謝する!
夢夜の跡探し
無剣:ごめん、痛かった?
破虜屠龍:だ……大丈夫、痛くない、やってくれ!
旅館の部屋の中、屠龍が血の付いた腕をこちらに伸ばしている。私は包帯を巻くが、必死に痛みを我慢しているようだ。
襄陽城内で怪しい人物を調べている際に屠龍は負傷した。
彼もその一件で、相手が只者ではないと分かったようだ。
破虜屠龍:昨日、暫く城門を閉じて城内への通行を制限しようって提案をしたんだが、やりすぎだって言われたよ。
破虜屠龍:俺は本当に間違っていたのか……
屠龍は頭を垂れた、その赤毛の乱れ髪は暗闇で燃える烈火のようだった。
無剣:……
私は軽く息をつき、心の中で一つのことを決めた。
無剣:私はあなたの判断を信じる。
破虜屠龍:本当か?!
無剣:うん。
無剣:あなたの考えもわかるわ、けど襄陽は天下の要衝。交通、経済、文化の交流地点、簡単に止めることはできない。
他の人の考えも一理ある。
破虜屠龍:でも……
無剣:私たち二人で相手の計画を暴き、
あなたに反対した人達に襄陽が危機に瀕していることを理解させれば、話は簡単になるんじゃないかしら。
破虜屠龍:計画……?しかし……
無剣:傷はどう?
破虜屠龍:これぐらいなら、問題は無いさ。
無剣:よし、付いてきて。
私は屠龍を屋根に導く。
屠龍もまた腕の立つ武人だった。
軽傷を負ってはいるものの、私についてきている。
無剣:しっ――
私たちがある町口の上方で止まると、夜風が私と屠龍の顔を軽く撫でた。
無剣:来た!
屠龍が見下ろすと、黒い装束の何者かが町に現れた。
破虜屠龍:?!
無剣:少し待ってて。
私はそれに向かって飛び込んだ――。
戻った時、私は一通の手紙を持ってきた。
無剣:早く読んでみて、読み終わったら返してちょうだい。
月明りの下で、屠龍は手紙の内容をすばやく確認した。その顔には怒りの表情を浮かべている。
無剣:私は下にいるその黒装束の人物がもうじき街から出ると見ると、
屠龍から手紙を奪い、手紙を元通りにしてから再度下へ飛び出した。
屠龍はしばらく言葉が出なかった。
破虜屠龍:それは…
無剣:覚えた?
破虜屠龍:うん……
無剣:明日は私も一緒にいく、みんなに伝えなければ。
破虜屠龍:……あ……ありがとう!
無剣:どういたしまして。
無剣:屠龍は私の……仲間だから。
同盟会話
○○の破虜屠龍:オレはね、襄陽城のみんなが大好きなんだ!
○○の破虜屠龍:命を賭してもあそこを守りぬくんだ!
○○の破虜屠龍:いつかきっと、あそこに戻れる、よな?
○○の破虜屠龍:一局付き合って!
○○の破虜屠龍:王ーー手!
○○の破虜屠龍:へへ、栴檀は双葉より芳しだ!
○○の破虜屠龍:倚天とオレ、どっちの方が背が高い?
○○の破虜屠龍:え?なに?
○○の破虜屠龍:ちゃんと地に足つけて立っているだろ!
判詞
二句目 襄陽の戦いで孤城を守ろうとする
三句目 烈火のような鍛錬で血の気を貯めて
四句目 風砂のような修行で氷の硬さを鋳る
五句目 思いのままに龍にも勝てながら
六句目 海に潜る度に傷だらけになる
七句目 生まれつきの同胞を護ることを誓い
八句目 骨をどこに埋めるとしても気にせず飲もう
コメント(0)
コメント
削除すると元に戻すことは出来ません。
よろしいですか?
今後表示しない